Ultimate and Eternal Sharpness
究極の切れ味
Production
Process
理想的な鋼材の選定・焼入れでの硬さ調整・寸分の狂いもない形状・均一に砥がれた刀身
サビにくい表面仕上げ・握りやすいハンドル・最高の切れ味を生む刃付け・妥協のない品質管理
これらはすべての工程を受け持つ職人さんの腕・直観・経験によってきまります。
鉄板からプレス抜きをした包丁に、焼きを入れます。
そのままでは、なまくらで切れません。刃物として命ともいうべき切れ味を出すため焼きを入れ、素材を最大限に活かすため、硬度を上げます。焼入れのみだと折れやすいので、粘りを与えるために焼き戻し作業を行います。一連の熱処理を行うと包丁に歪みが出るため、歪みをハンマーやタガネを使い、包丁を真っすぐにします。
熱処理後、自動研削機にて包丁を粗削りし、その後、回転する大きな水砥石で砥ぎ作業を行います。背中から刃先にかけて緩やかなカーブを描くように削っていき、ハマグリ刃を作っていきます。包丁が食材に食い込み易く、かつ、丈夫な刃に仕上げていきます。
包丁の表面と刃先の状態を何度も確認しながら徐々に削り、理想の刀身に砥いでいきます。包丁の切れ味を左右する重要な工程のため、職人の腕を必要とします。また、業務用牛刀や高級料理包丁には必須の工程です。
プレス抜きをした包丁は、プレス面にバリがあったり、面が淵ダレしているため、包丁の背中部分をペーパー等を使い削って磨いていきます。また、プレス抜きした包丁は切っ先が丸いため、鋭く尖らせるためにも必要な工程です。
背スリ作業にて、包丁の形状を整えていきます。
それと同時に刀身の砥ぎ目を細かくしてきます。
番手(粒度)の違うバフを何枚か使用し、徐々に細かい目に仕上げていきます。包丁の種類によっては、ヘアライン仕上げや砂バフ仕上げを行います。
砥ぎや背スリ後、包丁の表面を細かく磨いたのち、ハンドルの取付けを行います。
木柄タイプのハンドルは、刀身とハンドルを鋲でかしめます。ハンドル部の鋲や金属部との段差をなくすために、ペーパーやバフを使い、削って磨いて仕上げます。こちらの工程で握りやすさと美しさ、包丁を使用される方の手への安全性を向上させます。
また、樹脂ハンドルの場合は、樹脂成型機にて、ハンドルを取り付けていきます。
この工程で包丁の切れ味が決まります。
いくら高級な材料を使って、高度な熱処理や、一流の職人による砥、磨きを行った包丁でも、最終刃付けをうまくやらなければ、よい切れ味にはなりません。包丁の使用用途によって、砥石(砥石粒度)刃の角度を調整し、繊細な刃に仕上げていきます。
最終的にお客様の手元に届く状態にするため、1丁1丁、丁寧に洗浄、検品を行い、その後、包装していきます。検品時に不具合が発見された包丁は、各工程に戻され、手直し・修正を行い、適正な包丁に仕上げます。
これは製造の最終段階であり、品質を維持する重要な工程となっております。